PROPOSAL & IMPLEMENTATION

4象限フレームの、画期的な使い方

「わからないがわからない」の5段階+2軸を、どこまで伸ばせるか。
提案5案と、それぞれの実装手順・工数まで。

作成:2026-08-05 / 構成:ウィザーモン
元資料:「わからないことがわからない」の正体(学術レポート) 第7章

結論

いちばん画期的なのは、フレームを「人を測る道具」から「自分の品揃えを測る道具」に反転させることです。

4象限は「学習者がどこで止まるか」の地図です。ということは、りょうさんの記事175本・公開ツール49個・勉強会が、どの象限の人に届いているかを測れます。

おそらく右下(とりあえず触る人)に極端に偏っていて、左下(本丸)向けの商品が存在しないはずです。ツールも記事も「もう動ける人」向けだからです。そこが最大の空白であり、事業機会です。

OVERVIEW提案5案の一覧

#提案何が画期的か工数効く数字
1品揃え診断
棚卸し
視点の反転。人ではなく自分の商品を測る。空白が可視化される半日次に作るものの決定精度
25段階カルテ
進行の記録
「進んでいる」が数字で見える。実感がないから辞めるを潰す30分+自動継続率
3クライアントAIに象限を埋める 同じ教材でも渡し方が変わる。準備時間が減る1時間りょうさんの工数
4口ぐせ自動判定 診断テスト不要。会話ログから勝手に判定される2時間初回の的中率
58/18オフ会で実地テスト 参加者を象限で組ませる。オフ会自体がデータ収集になる準備30分仮説の検証

PROPOSAL 1品揃え診断 ── 自分の棚を4象限で測る

★ 最推奨

持っているものを全部、4象限にタグ付けする

なぜ画期的か:このフレームは今、相手を見る道具として設計されています。それを180度ひっくり返して、自分の棚に向ける。すると「誰に届いていないか」が地図として出ます。感覚ではなく空白から、次に作るものが決まります。

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慎重さ 高 慎重さ 低 活発性 低 活発性 高 そこそこ有り 不安を扱う記事 「AIと個人情報」「信号機ルール」 不安の言語化ノート 少ない 動けるが迷う人向け =コンパス系がここ ほぼ空白 「特にないです」の人に 渡せるものが無い ← ここが事業機会 飽和 公開ツール49個 「触ればわかる」系ほぼ全部 記事の多くもここ
予測される結果(未検証の仮説です)。 実際にタグ付けするまで確定しませんが、右下に偏り・左下が空白という形になる可能性が高いと見ています。ツールは「触れる人」しか使えないからです。

実装手順

  1. Notion「ノウハウ図書館 記事マスター」にプロパティ「対象象限」を追加(選択式・4種+「該当なし」)
  2. 公開ツール台帳(memory ref_created_tools_list)の49件にも同じ軸で印をつける
  3. AIが一次判定:タイトル+概要から象限を推定して一覧を出す(りょうさんは○×だけ)
  4. 集計して分布を出す。空白が数字で出る
  5. 空白象限に向けた企画を1つ決める
工数:半日りょうさんの作業:○×だけ既存DBに1列足すだけ
この提案の本当の価値

「次に何を作るか」を思いつきではなく、空白から決められるようになります。
175本も書いてきた資産が、はじめて地図として読めるようになります。

PROPOSAL 25段階カルテ ── 「進んでいる」を可視化する

効果がいちばん確実

セッションごとに「今日は何段目だったか」を1行記録する

なぜ画期的か:AI家庭教師で人が辞める理由の多くは「効果がない」ではなく「進んでいる実感がない」です。5段階は目盛りとして使えます。「先月は2で止まっていたのが、今月は4まで来ています」と言葉ではなく位置で示せます

記録の形(1行だけ)

日付到達段象限根拠になった発言
2026-08-053(行動を考える)左上「手順は分かったけど、失敗したら…」
2026-08-124(不安を対策)左上「不安なのはこの2つだけになりました」

実装手順

  1. client-ai/clients/{名前}/進行カルテ.md を1枚置く(型は上の表)
  2. セッション記録を残すとき、AIが段と象限を判定して1行追記する(既存の保存フローに足すだけ)
  3. 月1で 折れ線1本 にして本人に見せる
  4. 3ヶ月動かなかったらアラート=摩耗の早期検知(レナモン管轄と接続)
工数:型を決める30分+以降は自動効く数字:継続率
既存資産との接続

クライアントは現在 4名分のフォルダ(あらかんさん/いちさん/リコさん/レン)があります。ここに1ファイル足すだけで始まります。18人体制を目指すなら、人数が増える前に型を決めておくべきです。

PROPOSAL 3クライアントAIに象限を埋め込む

既存スキルの拡張だけ

同じ教材でも、象限ごとに渡し方を変える

なぜ画期的かbuild-client-ai はすでに3層プロンプトを作る仕組みです。そこに「この人は◯象限」の1行を足すだけで、AIの出力が相手仕様になります。りょうさんが毎回考えていた「この人にはどう渡すか」が、自動で効きます。

プロンプトに足す1ブロック

象限AIに与える指示
左下(本丸)目的を聞かない。こちらから仮の目的を3つ出して選ばせる。選択肢は必ず具体物で
左上(慎重さ高)不安は3つまでで打ち切る。4つ目が出たら「それは後で」と止める
右下(活発性高)手順より先にやらせる。ただし毎回「で、何のためでしたっけ」を1回入れる
右上(両方高)決定を代行する。「AとB、Aでいきます」と言い切る

実装手順

  1. ~/.claude/skills/build-client-ai/ のヒアリング項目に「象限判定」を追加
  2. 3層プロンプトのテンプレに上の表を組み込む
  3. 既存4名ぶんを判定し直して、プロンプトを更新
工数:1時間効く数字:セッション準備の時間

PROPOSAL 4口ぐせ自動判定 ── 診断テストを作らない

技術的にすぐ可能

会話ログから、勝手に象限が判定される

なぜ画期的か自己申告の診断テストを作らないことが、このフレームの一番の主張です(本人は自分の位置が見えていないので)。ならば本人に何も聞かず、話した言葉だけで判定する。りょうさんはすでに音声・文字起こし・セッションログを大量に持っています。素材は揃っています。

判定に使う語(第7章の見極め表がそのまま辞書になる)

拾う言葉寄せる象限
「とりあえず」「やってみます」「もう触りました」活発性 高
「合ってますか」「大丈夫ですか」「失敗したら」慎重さ 高
「何から」「どこから」+語尾が消える慎重さ高 × 活発性低
「特にないです」「おまかせします」/沈黙が長い左下(本丸)

実装手順

  1. 上の辞書を refs/ に1ファイルとして置く
  2. 既存の hypothesis-sheet スキル(行動データ→仮説)に象限推定を1項目追加
  3. 初回フルヒアリング(90〜120分)の音声から自動で一次判定を出す
  4. りょうさんは合っているかだけ見る
工数:2時間既存の「タガル語ずかん」と同じ技術
相性がいい理由

りょうさんはすでに口ぐせを収集して作品にしています(タガル語ずかん)。同じ手法を、相手の側に向けるだけです。ゼロから作る話ではありません。

PROPOSAL 58/18オフ会を、実地テストにする

いちばん早く試せる

参加者を象限でペアにして、補い合わせる

なぜ画期的か同じ象限どうしは安心するが、進みません。「不安ですよね」「そうなんです」で終わるからです。違う象限を組ませると、片方の詰まりをもう片方が持っているという状態になります。
組み合わせ起きること
活発性高 × 慎重さ高推奨。「まず動く人」と「先に考える人」が互いの欠けを埋める
慎重さ高 × 慎重さ高不安の共有で終わる。安心はするが動かない
活発性高 × 活発性高盛り上がるが、方向がないまま散る
左下の人ペアにしない。りょうさんが直接つく。相手からは何も出てこないので

実装手順

  1. 冒頭15分の自己紹介で口ぐせを聞き取る(本人には診断だと言わない)
  2. ワークの前にペアを組む。違う象限どうしで
  3. 終了後、誰がどの象限だったかを記録する=仮説の検証データ
  4. 3回ぶん溜まったら、4象限の分布が実測で出る
工数:準備30分オフ会が実験になる

DO NOTやらないほうがいいこと 3つ

① セルフ診断テストを作る

いちばん最初に思いつきますが、このフレームの前提と矛盾します。「自分の位置が見えていない人」に自己申告させても、正しい答えは返りません。とくに左下(本丸)の人は、診断すら答えられません

作るなら「会話文を貼ると判定するツール」です。自己申告を経由しない形にしてください。

② 象限で人を呼ぶ・ラベルを本人に伝える

「あなたは左下タイプですね」は絶対にやらないでください
ストレングスファインダーは自己申告の性格分類であり、科学的妥当性は限定的です。ラベルは固定化を生みます。象限はこちらが渡し方を決めるための内部メモであって、相手に見せるものではありません。

③ 全クライアントにストレングスファインダーを受けさせる

費用と時間がかかるわりに、最初の10分の観察で足ります。診断結果はあくまで「答え合わせ」に使う程度で十分です。

ROADMAP実装の順番

提案1を最初にやるべきです。 空白が見えないまま2〜5をやると、既にある右下向けの品揃えをさらに磨くだけになります。

いつやること理由
今夜この提案を読んで、1つ選ぶ全部やろうとすると全部止まる
今週提案1(品揃え診断)空白が見えないと、次の判断が全部ぶれる
8/18提案5(オフ会で実地テスト)日程が決まっている。ついでに検証できる
8月中提案2(5段階カルテ)クライアントが増える前に型を作る
9月以降提案3・41・2・5の実績が出てから。先に作ると机上の空論になる
最短で価値が出る道

今週:提案1で空白を見つける → 8/18:提案5でその空白の人が実在するか確かめる → 8月中:提案2で継続の仕組みにする。

この3つだけで、「誰に何を作るか」と「どうやって続けてもらうか」の両方が埋まります。